なりと

なりと
なりと
(副助)
〔断定の助動詞「なり」に接続助詞「と」の付いたものから。 中世末以降の語〕
体言または体言に準ずるもの, 体言に格助詞の付いたもの, 副詞などに付く。
(1)他にもっと適当なものがあるかもしれないが, 例えばという気持ちを込めて, ある事柄を例示する。 でも。

「だれ~行きたい者は連れて行ってやる」「少し~先へ進むよう, 心がけないといけない」「路次でお茶~申さうものを/狂言・餅酒」

(2)(「…なりと…なりと」の形で)例として並べ挙げた中で, どれか一つを選ぶという意を表す。

「ぼくに~彼に~聞いてくれればすぐ説明してあげよう」「括り~殺し~勝手にしや/浄瑠璃・大経師(上)」

〔この語は中世から近世へかけて多く用いられたが, 現代語では, 「なんなりと」などの慣用的な言い方以外は, 副助詞「なり」のほうが多く用いられる〕

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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